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文教人 in web

田上 誠さん

田上 誠さん

養老孟司氏を学長に迎え「子ども大学かまくら」を設立

 ドイツを発祥とする「子ども大学」。2012年に地域としては日本で2番目に設立されたNPO法人「子ども大学かまくら」を運営するのは、立正学園女子短期大学卒業の田上誠さんだ。結婚を機に大阪へ転居。育児をほぼ終え、両親の介護のために関東へ戻り、現在の地・鎌倉に住まう。地域のわずかな人脈を頼りに「子ども大学かまくら」の立ち上げを進め、学長には鎌倉在住で東京大学名誉教授の養老孟司先生を迎えた。自宅の一室を事務局として解放し、ここで企画会議やチラシづくりを行う。
 「小さい頃から人が集まる家に育ったので、人が来ることは苦ではないんです。立正学園時代のお友だちも年中出入りしていて、家族ぐるみのお付き合いでした」
 インタビューの日は、立正学園中学校からの同級生・和田俊子さんが同席。玄関を入るとまず、田上さんの両親の位牌が並ぶ仏壇に手を合わせているのが印象的だった。

家族のような学校で過ごした9年間

 田上さんは付属中学・高等学校を経て短大に進んだ、生粋の“文教っこ”だ。中学時代クラスは3クラス。先生との距離も近く姉妹で通うケースも多かったので、学校全体が家族のような存在だったと言う。
 「通学は大塚から電車に乗って約1時間。途中の駅から先生が乗って来られ、よく重いカバンを網棚に乗せてくださいました。今NHKの連続テレビ小説で『ひよっこ』を放送していますが、ヒロインの女の子とはほぼ同世代。集団就職で上京する彼女と比べると、ぽけーっと生活していたなと思います(笑)。あたたかい雰囲気の中で育てていただいたと、感謝しています」
 学校には“靴みがきのおじさん”がいて、朝靴をあずけておくと、夕方にはピカピカになってもどってきた。代金は10円。また“用務員のおじさん”とも仲が良く、先生とは違う存在感を放っていた。そうした話からは、よき時代の学園の雰囲気がうかがえる。
 短期大学に進学すると、学園祭の実行委員会副会長として企画・運営に参加。先生方を説得して、人気コーラスグループ・ダークダックスのコンサートを開いた。学園祭に芸能人を呼ぶのは、当時として画期的なことだったそうだ。

子どもたちの未来を開く授業を

 「子ども大学」の運営でもっとも頭を悩ますのは、講師選びと交渉。2017年度の授業は、小学校の同級生二人の名前が並んだ。どちらもその道の研究者として一級の仕事をしている人物だが、田上さんは「〜くん」と当時のままに名前を呼ぶ。一流の講師陣と充実した授業内容で、今年も定員を超える応募があった。
 「子どもたちの『ありがとうございます、楽しかったです』のひと言が最高のご褒美。そしていつか、『あの時の授業がきっかけこの道に進みました』という報告を聞くのが夢です」

田上 誠さん
Profile
NPO法人「子ども大学かまくら」事務局次長
立正学園中学校・女子高等学校 1965年卒業
立正学園女子短期大学栄養科 1967年卒業

子ども大学とは:小学生を大学生として受け入れ、大学教授やその道の専門家が具体的な事例や体験を交えながら授業を行う。「ものごとの本質としっかりと考える力」「現実の課題に知識を応用する力」「自ら行動するために判断する力」を培い、将来の夢を育むことを目的としている。

こちらより広報誌「あやなり」第4号(2017年6月発行)をダウンロードして取材記事をご覧ください。

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